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雲上スポーツを考える「オーバーシーズ」編、ヴァシュロンコンスタンタンオーバーシーズ

この初代オーバーシーズには、

  • 約35mmのミディアム
  • 約37mmのラージ

という2つのメンズモデルがあるのですが、当時の実勢価格はラージ、ミディアムとも同じようなものでした。

これはアクアノートでも同じ傾向であり、2001年頃における5065(38mm)と5066(33mm)の価格差はほぼありません。

しかし今ではミディアムよりラージのほうがだいぶ高いという傾向。

オーバーシーズの場合、その印象はより大きく、現在ラージが70万円台なのに対してミディアムは50万円前後という水準です。

アクアノートの場合、ラージとミディアムの差は5mm程度と見た目に与える影響は大きいですが、オーバーシーズの場合はたった2mmしか違いがありません。

にも関わらず、ラージのほうが20万円以上高いという傾向なのです。

ロイヤルオークアクアノートは2001年における新品実勢価格より、だいぶ値上がりとなりました。

しかし、もしもオーバーシーズのミディアムを選択してしまった場合、値上がり額は0円ということになります。

同じようなモデルでも、こういう小さな差で値上がり額が何十万円単位で変わるのです。

また、ラージについても相場が安定せず、たまに50万円台で売っていることもあります。

そういう意味でも、雲上スポーツ3兄弟の中でもっとも値上がりしていないのがオーバーシーズなのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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