その頃、実はこのカサブランカより安い価格でロイヤルオークもオーバーシーズも手に入りました。
よって、フランクミュラーより三雲ブランドを買ったほうがお得感はあったのです。
しかし、その頃三雲ブランドというと、今よりかなり「雲上」という印象が強い状況。
ですから、フランクミュラーという新しいブランドで、高級感があるにもかかわらず一番安いカジュアル感、というのがツボに見えたのです。
実際、フランクミュラーは三雲ブランドよりも“分かりやすい”見た目のため、所有満足感の高さに作用したのでしょう。
フランク三浦、というパロディ商品でも使われる文句ですが、「天才時計師」というイメージは、時計に詳しくない学生などにも大きなインパクトを与え、「フランクミュラー=高い」というイメージを定着させることにも成功。
ですから、三雲ブランドよりも親近感があり、人にも自慢できるというこのフランクミュラーは「ロレックスの次に買うステップアップの時計」というポジションにぴったりだったのです。
しかしカサブランカ、時計の造りはロイヤルオークと比較できるレベルに無く、中身のムーブメントもこの価格帯には不適当という印象。
ですから、2001年の相場は割高、という印象でもありました。
そして、すぐに値下がりするかと思いきや、意外にも値下がりすることなく人気が継続。
しかし、ここ5年ほどで一気に安くなったのです。
よって2001年と比べてカサブランカは約20万円の値下がり状態。
ちなみに、カサブランカの中古が新品より高くなったことはなく、2001年から長い時間をかけてゆっくり値下がりし続けたという印象です。
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