2002年頃におけるフィフティーファゾムスの新品実勢価格は50万円台といったところ。それに対して16610は約38万円でした。
つまり、かつても比べる対象ではありませんでしたが、今とは違ってロレックスのほうが安かったのです。
定価においても、時計のキャラクターにおいても、本来サブマリーナより高級なトリロジーフィフティーファゾムス。
マニアックな存在ではありますが、2002年頃において新宿など数多く時計を扱う時計店ならば置いてあったほど、それほど希少というわけでもありません。
アクアノートと比べるとよほど見かけた数が多いトリロジーシリーズ。今では流通がほぼ無い割に相場は、サブマリーナに及びません。
また、1999年に追加されたラバーとステンレスのコンビモデル「コンセプト2000」は、通常のステンレスモデルより高い傾向がありますが、それでもサブマリーナ以上の相場とはなっていない模様です。
このフィフティーファゾムス、非常に良い時計かつ、現在のスポーツロレックス最安値(=エクスプローラ)程度の価格で買えるかなり魅力的な時計だと思います。
しかし、この記事の個体のように、文字盤に劣化が発生していたり、販売する際に正規オーバーホールに出されているケースが目立つように、扱いに気を使うデリケートな時計という側面もある模様。
スポーツタイプだからといって、毎日ガンガン使ってはいけない時計かつ、買う際にどの程度のモノを選ぶかという見極めが必要、という点は万人受けできない最も大きな点でしょう。
ちなみに、文字盤に不具合の無い個体は40万円台前半から後半のため、過去から現在にかけて値上がりも値下がりもしていない時計です。
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