最近ジャガールクルトに対する人気度がとても強くなっています。
筆者が2015年に「腕時計投資のすすめ」を執筆した頃は、実力があるのに評価されていないブランドとして、ピアジェとともにジャガールクルトを紹介しました。
しかし、最近では人気ブランドとして多くの人から支持されている傾向にあると思います。
時計に詳しい人が随分と前からジャガールクルトの時計を支持してきたという土台があったのが、ピアジェとは異なるポイントでしょう。
今でも売っている時計店は限られるというように、どちらかといえばマニアックな傾向は変わりませんが、ジャガールクルトを欲しいと思う人は確実に増えている印象です。
さて、そんなジャガールクルトのモデルとして最も知名度が高いのがこのレベルソですが、種類が多いため値上がりしづらいという難点がありました。
しかし、このレベルソデュオのように、キャラクターがはっきりしているモデルは、そこそこ認知度もあり、多くの人が「欲しい」と思うモデルだと思います。
ただ、これまで確実に値上がりしてきたのはピンクゴールドなどの金無垢モデル。
カラトラバがそうであるように、ハイブランドの革ベルトの時計はステンレスより金無垢が好まれる傾向があるため、その値上がりは自然だと感じました。
けれども、ここ1年の間でステンレスモデルもきちんと値上がり状態。
昨年の夏ごろまでは40万円台後半で買えたのが、今は50万円台前半という相場になっています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年7月 の安値(楽天) |
2017年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ジャガールクルト
レベルソデュオ 270.8.54 |
中古 | 0年 10ヶ月 |
¥478,000 | ¥538,000 | 60,000 | 112.55% |
レベルソデュオはロレックスと比べて数が少ない傾向にありますが、相場を見極められるほどの個体数は存在。
そして、今では確認できる個体の全てが50万円以上という水準です。
ちなみに、同じ店舗で昨年と今年の販売価格を比較した場合でも同様。着実に値上がりしている様子が分かります。
マニュファクチュール、プリコン的ムーブメント、魅力的なデザイン。
様々な人気要素が備わっているこの時計が、短期間でこれだけの値上がりをするというのはとても納得できることだと思います。
昨年と比べて高くなったといっても、その額はまだ50万円台前半ですから、スポーツロレックスの中ではミルガウスやサブマリーナデイト16610と同程度。
16610とこのレベルソデュオ、どちらが値上がりするかはわかりませんが、かつての新品価格を比較すると、レベルソが安く感じます。また、複雑機構を搭載したジャガールクルトが50万円台で買える、という見方でもお得に感じるのは間違いありません。