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自社製ムーブメントになったルミノールベース、パネライPAM00650

いくら自社ムーブメントとはいえ、ルミノールベースが70万円以上だと「かなり高くなった」という印象になるのは避けられません。

2014年というと全体的に腕時計価格が上昇している頃であり、特にパテックフィリップは今より高いモデルも多々あった時期。

その頃モデルチェンジをしてルミノールベース“ですら”70万円以上となってしまったという事実は、逆に時計ファンの「時計離れ」を起こさせる要素となってしまうぐらいマイナスだと思います。

しかし今、この70万円以上で売っていたPAM00560の中古相場を見てみると40万円台後半といったところ。

この価格、なんとPAM00112などの現在価格と10万円も差がない状態です。

この程度のプラスアルファだと「ちょっと追加して自社製ムーブメントのベースを買っていいかも」と思える金額だと感じます。

ということで、このPAM00560は今の価格だとありな選択肢でしょう。

ただし、現在の新品相場が51万6000円(3社平均)ということを考慮すると新品にメリットを感じてしまいます。

しかしそうすると、PAM00112との価格差は14万円程度となり、比べる対象ではなくなってきてしまうのが辛いところです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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