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ここ1年で8万円以上も値上がり、GMTマスター16700赤青ベゼル

このGMTマスター、現行当時は30万円台前半という新品実勢価格でしたから、現在相場は“新品で買っても倍以上値上がり”という状態です。

また、凄いのは一度高くなったと思っても、そこから更に値上がりしている点。

2016年3月の相場は61万円程度で、その時既に「高い」という印象があったにもかかわらず、その1年後には約8万円も値上がりしています。

ちなみにこの記事の個体はN番という年式なのですが、これはシングルロック、トリチウム仕様という前期モデルです。

これは2007年頃まで、最も人気の無いスポーツロレックスの条件だったため、かつてはかなり安く売られていてもあまり見向きもされない存在でした。

しかし、そんな超不人気モデルが今となっては1年単位で8万円以上の値上がりをする強いモデルへと変化しているのです。

かつて不人気だったデイトナミルガウスがプレミア価格になったということは、90年代後半から知られていることですが、このGMTマスターの値動きもデイトナミルガウスに共通する現象だと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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