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短期間で50万円以上の値上がり、パテックフィリップノーチラス5726/1A

年次カレンダーノーチラスは、安い時期でも350万円という水準。

ノーチラス年次カレンダーということからも分かる通り、元の価格が高い超高級モデルなため、同じく高値な3針モデルと比べると需要が少ない傾向があります。

そのため、短期で大幅な値上りという現象は起こりづらい傾向があるのですが、今回50万円近い値上り状態となったのは、“凄い”ということに値するでしょう。

なお、5726/1Aは、3針モデルと比べると相場にばらつきがある傾向ですが、現在の売出し価格を見る限り、420万円以上という水準を相場と捉えて問題ないでしょう。

仮に誤差があったとしても数十万円単位で値上がりしたことに違いはなく、高価格帯モデルとして短期で値上がりした凄いモデルということにかわりはありません。

2016年11月の時点で、約370万円という個体は既に売れてしまっていますが、このような価格帯でも人気のあるモデルは短期間で売れてしまいます。

370万円の時計をポーンと買う、という感覚は高級腕時計に接したことがない人からすると理解に苦しむことかもしれません。

しかし、そのポーンと買った時計が、たった半年という間で50万円近い値上がりをするということもあるのです。

400万円の腕時計は、多くの人にとって普通な買い物ではないでしょう。

その一方で、400万円の新車は月に数千台という単位で売れており、それらの価値は買った値段より上がることはありません。

今までの常識で考えた場合、400万円の時計を買うということは一見非常識にように見えます。

しかし、ちょっと考えてみると、同じ贅沢でも400万円の高級車を買うより400万円の高級腕時計を買ったほうが金銭的には合理的な選択肢であるのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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