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程度の良いモノの相場が違う事例、スピードマスタートリプルカレンダー3523.80

この時計、デビューしたのは90年代で生産終了は2007年頃と、ロレックス5桁リファレンスと同じ世代

2007年頃まで新品で売られていたにもかかわらず、程度の良いものが少ない傾向ですが、これはこの時計が「使用頻度高めで愛用されていた」ということを示すことだと思います。

ブルガリアルミニウムも程度の悪いモノが多い傾向ですが、アルミニウムは構造的に痛みやすいという事情。

一方このスピードマスターは、ステンレスケースにブレスというオーソドックスな内容ですから、アルミニウムのように痛みやすい構造ではありません。

高級腕時計の場合、極端に程度が悪いものは少ないという傾向があります。

しかし、このスピードマスタートリプルカレンダーもアルミニウムのように、程度の悪い個体多めという傾向のモデルも存在するのです。

程度が悪くなる事情はスピードマスターアルミニウムでは異なりますが、両者とも各々の時計の状態を考慮せずに相場を見ると、一見安く感じるため、要注意なモデルです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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