この時計、デビューしたのは90年代で生産終了は2007年頃と、ロレックスの5桁リファレンスと同じ世代。
2007年頃まで新品で売られていたにもかかわらず、程度の良いものが少ない傾向ですが、これはこの時計が「使用頻度高めで愛用されていた」ということを示すことだと思います。
ブルガリアルミニウムも程度の悪いモノが多い傾向ですが、アルミニウムは構造的に痛みやすいという事情。
一方このスピードマスターは、ステンレスケースにブレスというオーソドックスな内容ですから、アルミニウムのように痛みやすい構造ではありません。
高級腕時計の場合、極端に程度が悪いものは少ないという傾向があります。
しかし、このスピードマスタートリプルカレンダーもアルミニウムのように、程度の悪い個体多めという傾向のモデルも存在するのです。
程度が悪くなる事情はスピードマスターとアルミニウムでは異なりますが、両者とも各々の時計の状態を考慮せずに相場を見ると、一見安く感じるため、要注意なモデルです。
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