ゴールデンエリプスといえば、パテックフィリップを安い順で見たときに最も目立っているという印象。
例えば100万円を切るパテックの場合、カラトラバ手巻きモデルが多いという印象ですが、それより更に安いのがゴールデンエリプスです。
クラシカルとも感じられる見た目から、既に生産終了になっているかと思いきや、いまでも現行モデルであるゴールデンエリプス。一見すると、魅力がないモデルにも見えてしまいますが、実は知れば知るほど好きになる存在です。
エリプスは古臭いモデルとも見えるのですが、それがだんだんツボになってくるという共感覚に訴えるような個性は、ノーチラスとかなり共通しているのです。
かつてのノーチラスの印象は、近代的なアクアノートに対して“古臭い”という存在。しかし、見慣れてくるとそのノーチラスの強烈な個性がたまらなくなるのです。
食通にしか味が分からない珍味のような存在だったノーチラスは、理解できる人が増えた結果、世界中で人気のある強いモデルへと変化しました。
シンプルであるのに強烈な個性を放つエリプスは、パテックフィリップでしか存在しえない独特のモデルとして、ツウとしてはたまらない1本。
しかし、ゴールデンエリプスはまだまだマニアックな存在として、その魅力に気づいている人が少ない傾向だと感じます。
エリプスの場合、最も安いモデルは50万円台で買えるのですが、それは80年代頃までに製造されたと思われる手巻きモデルの価格。自動巻のキャリバー240を搭載する現行エリプスは、それより2倍以上高く、安い時期でも100万円を大きく下回ることはありません。
さらに定価は300万円近いことから、現行モデルの流通はほぼ無く、更に青文字盤以外の色を選ぼうと思ったら中古での購入難易度はかなり高いといえるでしょう。
そして今回、ブラウン文字盤のローズゴールドモデルを久しぶりに発見。
過去価格と比較して値上がりしているものの、これだけ強烈な個性を放つ希少価値の高いモデルとしてお買い得だとも感じます。
パテックフィリップゴールデンエリプス3738/100R-001の価格比較
時計名 | 状態 | 2011年春頃の安値(タイムトンネル) | 期間 | 2017年7月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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パテックフィリップ ゴールデンエリプス 3738/100R-001 |
中古 | ¥999,800 | 6 | ¥1,611,600 | 611,800 | 161.19% |