2002年からポストロレックスとしてパネライとともに大きなブームとなったフランクミュラー。
当初その主役はカサブランカでしたが、ブーム開始から早い段階で主役の座はより高級なコンキスタドールへとシフト。
カサブランカには革ベルトモデルとブレスレットモデルがありますが、コンキスタドールにはそれに加えてラバーベルト仕様も存在。
他の時計の例と同じように、ラバーベルト仕様とブレスレット仕様では、ブレスレット仕様のほうが高いという相場ですが、コンキスタドールにおいて“安いほう”のラバーベルト仕様とカサブランカの“高いほう”であるブレスレットモデルを比較しても、コンキスタドールのほうが高かったのです。
カサブランカですらだいぶ高級という印象だったのに、それよりもっと高いコンキスタドールは「超高級な部類」という印象であり、その扱いをロレックスで例えるならば、当時デイトナの次に高かったヨットマスターロレジウムの実勢価格約80万円と同等というレベル。さらには、パテックフィリップアクアノートとも同水準だったのです。
今ではロレジウム16622の相場は下がり、5桁リファレンスのシードゥエラーに近い価格で売られてるため「どれほど高級だったか」ということが分かりづらいかもしれません。現在の感覚で例えるならば、実勢価格が150万円前後の時計というイメージが適当かと感じるところです。
けれども高級だったコンキスタドールは、この5年ほどの間に大きくポジションが変化。
2012年頃までは中古が50万円台という相場だったこともあり、かつての新品実勢価格に近い額をキープしているという印象でした。その頃、スポーツロレックスが全体的に安く、5桁リファレンスのサブマリーナは30万円台という相場。また、高級な青サブでも40万円程度で入手可能。
そのため2012年頃までにおいて、コンキスタドールの相対的なポジションは、「スポーツロレックスより高級」という位置にあり、それは2002年から変化がないという状況だったのです。
しかし、2013年以降ロレックスは大幅に値上がりに転じた一方、フランクミュラーは値下がりとなったのです。
その結果、両者の価格差は逆転し、今ではスポーツロレックスの最安値であるエクスプローラー14270と同等で手に入るという状況です。
フランクミュラーコンキスタドール8002SCの価格比較
時計名 | 状態 | 2016年8月の安値(楽天) | 期間 | 2017年8月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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フランクミュラー コンキスタドール 8002SC |
中古 | ¥397,440 | 1年 0ヶ月 |
¥378,000 | -19,440 | 95.11% |