興味深いのはエクスプローラ14270の相場は依然として30万円台後半という状況が変わらないのに対し、P番のみ40万円台半ばと相場が上昇している点。
ちなみに、この記事の個体は約44万円ですが、これ以外は47万円以上という水準であり、昨年10月比べて10万円近い値上がり状態となる兆しを見せています。
これまで14270の最終モデルが値上がりしなかった理由として考えられるのは、114270の存在です。
他のモデルもそうですが、事実上マイナーチェンジというべきモデルの最終年式はあまり評価されない傾向があります。
14270から114270への変化内容は、ムーブメントの違いとベゼルの付け根“フラッシュフィット”の中央が一体型となった点。
同じ内容の変更が行われたエアキングなどの場合、リファレンスの末尾に「M」がつくという変化だったため、これは事実上のマイナーチェンジと判断されるのは自然なことです。
とはいえ14270はロレックスブームの際に「最も憧れられる」というモデルだったという歴史があります。
さらに14270には、
- シングルロック ダブルロック
- トリチウム ルミノバ
という年式による仕様違いがありますが、
SWISS表記には古い順に以下の3種類が存在。
- T SWISS-T <25
- SWISS
- SWISS MADE
T番(1996年)までは「T SWISS-T <25」表記で、U番(97年)の途中から発光塗料がルミノバになったため「SWISS」表記に変更。
さらにA番(99年)の途中で「SWISS MADE」表記になったため、P番は最も新しい「SWISS MADE」表記しかありません。
14270のP番には最終モデルらしい魅力的な要素が含まれるだけでなく、それがデイトナの希少品番と同じ「P番」という点もグッと来るポイントです。
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