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50万円台回復、エクスプローラ214270

ただこの上昇した相場は、2016年3月とほぼ同じ水準。ですから、一旦安くなった2016年8月の相場から急激に値上がりしたというわけではなく、あくまで元の相場に戻ったという“弱い値上がり”です。

2010年に214270がデビューした際、39mmへとケースサイズが拡大されたことによるデザイン的なマイナス面が目立ったことから必ずしも評判が良いというわけではなかった214270

実際、文字盤や針のバランスなど全体的なデザインのまとまりは前モデルである114270に軍配が上がるという意見が多いように感じます。

そして2016年にマイナーチェンジされた後期モデルは、文字盤の3・6・9が発光塗料仕様となっただけでなく針の長さにも変更が加えられたりするなど、全体的なバランスが整えられています。

これは、前期文字盤のデザインは改める必要があったということであり、まさに前期文字盤には不人気要素が含まれているという根拠ともなる出来事です。

しかし、歴代爆発的な高値となるロレックス「現行時は不人気だったけれど、生産終了後に高騰」というケースが目立ちます。

よってこのエクスプローラ214270の前期文字盤も侮れない存在だと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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