オーバーシーズがデビューしたのは1996年。その際デビューしたのは35mmのミディアムと37mmのラージの2サイズで、それぞれに自動巻とクオーツムーブメントが用意されていました。
その際、実はクロノグラフはラインナップされておらず、その登場はオーバーシーズデビュー3年後である1999年のこと。また、クロノグラフはラージサイズより更に大きな40mmというケースサイズで1種類のみのサイズ展開だったのです。
そのため、オーバーシーズクロノグラフは2000年代前半において、3針モデルのオーバーシーズとは別という印象であり、その実勢価格も高かったのです。
当時のオーバーシーズの中古は自動巻でも40万円台で購入可能でしたが、クロノグラフとなると70万円以上という印象でした。
オーバーシーズの相場が、当時最も人気のあったスポーツロレックス「エクスプローラ」とほぼ同額だったのに対し、クロノグラフの相場はアクアノート(ブレスレットモデル)と同等という水準だったのです。
その傾向は、初代オーバーシーズが生産終了となった2006年以降でも継続しており、2009年の相場でも約78万円という水準。
2009年はリーマンショックによって腕時計が全体的に安かった時期であり、オーバーシーズの3針モデルもその影響を受けて30万円台で売られていました。
そのような時期においてクロノグラフモデルが約78万円というのは、クロノグラフモデルの扱いがやはり3針とは異なるということを示していると感じます。
ちなみに、その頃アクアノート(ラバーベルト)も80万円台で購入可能であり、オーバーシーズクロノグラフに近い額で売られていました。
そのため、オーバーシーズのクロノグラフモデルについては、アクアノートと同等というようにかなりの高級感を感じるのです。
しかし、オーバーシーズクロノグラフは、その後アクアノートのように大きな値上がりをすること無く、2009年と比べて16万円という値上がり額に留まっています。
ヴァシュロンコンスタンタンオーバーシーズクロノグラフ49140/423A-8886の価格比較
時計名 | 状態 | 2009年7月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2017年8月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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ヴァシュロンコンスタンタン オーバーシーズ クロノグラフ 49140/423A-8886 |
中古 | ¥787,500 | 8年 1ヶ月 |
¥951,480 | 163,980 | 120.82% |