カルティエは腕時計を最初に作ったブランドと言われるほど、腕時計造りにおいて歴史あるブランド。また、サントス、タンク、パシャなど“歴史とストーリー”を持つモデルが複数あるというように、強い腕時計ブランドです。
実際、2011年度における世界の腕時計売上でカルティエはロレックスに次いで2位。
第一次腕時計ブームの2000年前後においても、ロレックス、オメガ、カルティエ、ブルガリという選択肢が一般的だったようにとても影響力のあるブランドでした。
しかし、それだけ強いカルティエにも弱みが1つあります。
それは、男性用モデルが弱いという点。
実際、カルティエは何度も男性用に注力したモデルを展開しましたが、その都度“女性に飲み込まれる”ということを体験しています。
1985年に出たパシャも2002年に出たロードスターとタンクディヴァンも、デビュー当初は男性用だったのが、後に女性用が追加。特にパシャに関しては、現在女性用の「ミスパシャ」しか展開されておらず、完全に女性用モデルとなってしまったのです。
パシャは当初男性用モデルの38mmがメインであり、女性用は約32mmの金無垢モデルしか存在しませんでした。
1995年にパシャCを出した際は「男女兼用」として出したのですが、その際も女性用化することはなく、一定数の男性ユーザーがいたのです。
けれども、パシャCの女性比率は年々高まっていたようで、2003年頃からパシャC自体の文字盤デザインがより女性向けにシフト。
その結果、パシャシリーズも女性用というイメージが強くなったのですが、打開策として、2005年にはパシャ42mm、2006年にはパシャダイバーが登場。特にパシャ42mmはベースムーブメントをジャガールクルト製とするなど、男性時計ファンに響く内容となっていました。
しかし、これだけのトライアンドエラーを繰り返しても、結局男性用モデルは強くなれなかったのです。
その結果、カルティエは再度男性用の強いモデルを作り出すべく、自社ムーブメントという要素を織り込んだモデルを開発。
それが、2010年に出たカリブルドゥカルティエです。
カルティエカリブルドゥカルティエW7100016の価格比較
時計名 | 状態 | 2014年10月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2017年9月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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カルティエ カリブルドゥカルティエ W7100016 |
中古 | ¥624,240 | 2年 11ヶ月 |
¥427,999 | -196,241 | 68.56% |