スピードマスターの高級なモデルとして2001年頃にデビューしたブロードアロー。
当時の定価は58万円(税別)で、白文字盤と黒文字盤が同時にデビューしました。
雑誌の新製品紹介コーナーにおいて白と黒が並んで写真に写っていたのに対し、店頭において黒文字盤はあまり見かけなかった印象です。時計店で見かけるのは白文字盤が主であり、同じ時期にデビューしたムーンフェイズと並べて置かれていた様子はよく目にした光景でした。
ムーンフェイズとブロードアローは見た目が似ているため、いまでも区別が付きづらい存在。さらに当時の新品実勢価格はほぼ同一だったため、似たような印象をより際立たせています。
けれども、実はムーンフェイズの定価は49万円(税別)だったためブロードアローよりも安く、本来ブロードアローのほうが高級です。
ブロードアローの白文字盤とムーンフェイズにはブルースチールの『ブロードアロー針』が備わっているのに対し、黒文字盤のブロードアローだとロジウムメッキの銀針となります。
そのためか、黒文字盤は、2000年頃復刻モデルとして流通していた「1stレプリカ(3594.50)」と似ている印象であり、最近両者は同じ中古相場となることが多い傾向です。
デイトナ116500LNがデビューした2016年以降は白文字盤が人気ですが、それ以前は黒文字盤のほうが人気という状況。
特にこのブロードアローがデビューした2001年頃はその傾向が激しく、116520のデイトナの場合黒文字盤のほうが20万円ぐらい高くても不思議ではありませんでした。
そのような前提があるにもかかわらず、ブロードアローの黒文字盤は、長らく白文字盤より安い相場に位置しているのです。
まして、白文字盤より店頭で見ることが圧倒的に少なかったため、数が少ないというレア要素も含む存在。
2016年12月頃においてブロードアローの白文字盤は30万円程度という水準でしたが、黒文字盤は20万円台前半という相場だったのです。
しかし、それが2017年に入り上昇傾向の模様です。
オメガスピードマスターブロードアロー3551.50の価格比較
時計名 | 状態 | 2016年12月の安値(楽天) | 期間 | 2017年9月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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オメガ スピードマスター ブロードアロー 3551.50 |
中古 | ¥243,000 | 0年 9ヶ月 |
¥298,000 | 55,000 | 122.63% |