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2018年4月22日更新

メテオライトの評価は更に高まった、ロレックスデイトナ116509

メテオライト文字盤は2003年に登場し、デビュー当時から話題になったモデルです。

ただし、デビューした2003年はWGのデイトナには革ベルトモデルしか存在しなかったため、ブレスレットの116509が登場したのは2004年以降のこと。

WGブレスレットのデイトナという存在は、メテオライトに限らず多くのファンが待ち望んでいましたから、デビューした当時から「最高級デイトナ」として憧れられた存在でした。

その最高級デイトナの中でも、メテオライト文字盤のこのモデルは、最も豪華な印象であり、その影響によってかロレックスが全体的に安かった2012年でも220万円台をキープ。ただ、この時期はメテオライト文字盤でないWGモデルでも、これに近い価格帯だったため、「メテオライトが評価された」というよりは「WGの評価が高かった」といったほうが良いでしょう。

2012年頃において他のモデルより相対的に高値傾向だった116509のメテオライトですが、2016年11月の段階では250万円台という額に留まっており、2012年から2016年にかけて値上がりした額は約27万円でした。

2016年11月は一時的にロレックスが安くなった時期ですが、それは2015年などとの比較であり、2012年の水準まで値下がりしたという傾向はありません。

ですから、2016年の水準は2012年と比較して大きく値上がりしていないと評価できます。

これは通常文字盤のWGモデルと近い水準であるため、2012年と同様、「メテオライト」という点が特に評価されていなかったともいえます。

ただよく考えてみると、2012年の評価も2016年の評価も、メテオライト文字盤というレアアイテムが特別評価されていなかったというのは不思議な現象だと感じます。

そんなメテオライト文字盤ですが、生産終了が噂された2017年に値上がり傾向となり、6月の時点で2016年11月より51万円高くなったのです。

そして現在では、2017年6月と比較して約54万円高くなっている状況。

ですから、この116509のメテオライト文字盤は、1年数ヶ月という期間で100万円以上値上がり傾向となっているのです。

この値上がりは、この時計のキャラクターを考慮すると驚くに値しませんが、逆になぜ2016年まで大きく評価されていなかったのかというほうが興味深いと感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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