現在、デイトナ116520のボトム価格は白文字盤なのですが約173万円という価格になっています。
以前の記事でもお伝えしましたが、116520は160万円台となった時点で、「新作として登場して間もない時期の新品実勢価格(プレミア価格)より、約18年後の中古のほうが高い」ということになっています。
116520はデビュー間近の2001年1月において白文字盤の新品実勢価格が約134万円で、黒文字盤に至っては約155万円という水準だったのです。(当時の税込換算)
筆者が調べた範囲ですが、2000年代における116520の新品実勢価格はデビュー間近の時期が最も高く、腕時計が全体的に高くなっていた2007年という時期においても、2000年頃の水準より“安い”という価格帯。
2007年では黒文字盤が約143万円、白文字盤が約132万円という新品実勢価格になっていたため、デビュー間近の時期より安くなっていた事がわかります。
また、リーマンショック後の2010年前後という時期においては、白文字盤が90万円台という新品実勢価格になっており、定価より安く購入可能だったのです。
そのようなことから、116520はこれまでデビュー間近の時期に新品で買ったら「値上がりするはずはない」という印象だったのです。
しかし、2018年6月の段階で白、黒文字盤ともに中古のボトム価格が160万円台という水準に達し、デビュー間近の時期より高い状況へと変化。
そして今、そこからさらに10万円近く値動きし、おそらく116520としては史上最高値水準である170万円台という水準に達しています。
ステンレスのデイトナということで、「腕時計の王様」といった印象もある116520ですが、デビュー間近の新品実勢価格が高かったという点や、2017年において16520と比較して地味な値動きだったことから、「王様」というイメージほどの値動きはしないという印象でした。
しかし今、116520はなかなか凄い値動きをしており、名誉を挽回したという状況だと感じます。
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