腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

JLC最近の様子、レベルソスクアドラホームタイムQ7008420

このレベルソスクアドラホームタイムは、GMT機能を備える存在ですが、第二の時刻を表示する必要がないときは、GMT針が短針と重なります。

こういった機構や、AM・PM表示の小窓など、マニュファクチュールらしいコンプリケーション的機能が備わっており、機能面からすると、この価格帯で入手できるのはお買い得感を感じます。

ですから、50万円台となっても、相変わらずお得感があるといえます。

JLCは、マニュファクチュールと最高級という要素を持ちながらも、なぜ高く評価されないのでしょうか。

その答えとして、考えられるのはモデル数が多かったり、モデルチェンジのスパンが短めという点がありますが、それは他のブランドにもいえる傾向があります。

筆者としては、ジャガールクルトに対して、最も強く「ここがもったいない」と感じるのは、ステンレスモデルが多い点です。金無垢モデルをメインにして、ステンレスを減らせば、「高級」という要素がもっと分かりやすくなり、人気が高まるのではないかと考えます。

ジャガールクルトは、マスタージオグラフィークレベルソデュオなどコンプリケーション的なモデルにも、SSと金無垢を用意し、SSが当たり前として存在するという印象があります。

それをパテックフィリップのように“金無垢が基本でSSはレア”としたらならば、ずいぶんブランドの印象が変わると思うのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -