2002年頃において、標準的なルミノールの44mmというサイズでもかなり大きいのに、47mmという超巨大サイズで登場したPAM00127。
当時の定価は90万ぐらいで、実勢価格も定価とほぼ同じ水準という感じでした。
2002年というとパネライが流行り始めていて、黒文字盤のルミノールベース(PAM00002)やPAM00050などはプレミア価格で販売されるほどの人気状態。
とはいえそれらモデルも50万円ぐらいという相場が当たり前。ちなみに、今では200万円以上という価格帯になっているノーチラスもアクアノートも100万円以下が当たり前という相場でした。
今でこそステンレススチールの時計が200万円、でも珍しくはありませんが、2002年当時において“ステンレスの腕時計が100万円”というのはかなり珍しく、パテックフィリップ以外ではこのPAM00127ぐらいしか無かったように思います。
パテックフィリップですら100万円のステンレスモデルがあまり人気でない状況の中、パネライのステンレスモデルが100万円といわれたら、かなり割高という感覚があります。しかし、有名焼肉店「スタミナ苑」などでPAM00127を付けている人をよく見かけたため、本来割高と思われそうな時計であるにも関わらず「結構売れている」という印象でした。
そして、当時90万円でも「高い」と思った筆者ですが、なんと現在の相場は130万円以上。
ちなみに、上記の時計は約150万円で“未使用”とのこと。
最近少し相場が下がったように見えますが、2002年頃と比べると充分に値上がり状態です。
今では「1950」というモデルがシリーズ化されていて、幾つかのラインナップが存在。パネライ全般に言えることですが、ラインナップが多すぎてどれがどれだかわかりません。
一方、このPAM00127がデビューした頃のパネライはラインナップが少ない時代。そして、その時代において“特別な”パネライとして多くの人に認識されているPAM00127は今も昔も価値が付いているのです。
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