こういったことと、現在の「コロナショック」という言葉が重なると、腕時計市場も大きな影響を受けているといったようなことを漠然と考えてしまうかもしれません。
しかし、コロナショックなる現象は、腕時計市場には起こっていないといえます。
なぜなら、現在の値動きがショックというほどの動きでないからです。2008年のリーマンショック時は、ミルガウス116400GVがものすごい下落となりましたが、そのような分かりやすい動きは今の所ありません。(詳しくはこちらの記事をご覧ください)
まして、現在の下落幅は2019年夏と比べても弱いという側面もあるわけです。
ただ、コロナウィルスの影響がないかというと、そんなことはないでしょう。
なぜなら、2020年に1月後半頃に見られた回復傾向が再度値下がりになったからです。
では、116500LN白文字盤の現在相場は「どの時期と同じ水準」なのかというと、2018年1月と同等だといえます。
2019年夏以降の値下がりでは「2018年以下の水準にはなっていない」と表現できたのが、2018年1月と同等となっている。これは以前よりも、値下がり影響が大きくなったといえますが、ショックというほどではありません。
リーマンショックのときは、それまで見たことのない相場になったというぐらいの値下がりとなっていましたが、それを現在に当てはめると116500LNは、過去最安値になっても不思議ではないわけです。
このようなことからすると、コロナウィルスによる値下がりトレンドは「ある」が、リーマンショック時のような下がり方はしていないといえます。
以上のことから、現在相場は、値下がり傾向であるものの、「ショック」というほどの下落ではないということがいえます。
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