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ようやく回復傾向、ノーチラス5711/1A-010

なお、現在白文字盤の5711/1A-011のボトム価格は約699万円5711/1A-001含めた青文字盤水準はいずれも700万円台であるため、「かろうじて青文字盤のほうが高い」という状況には戻ったといえます。

とはいえ、その差はそこまで大きくなく、これまでの白対青文字盤の価格差を考えると、依然青文字盤が安いと感じられるかもしれません。

まして、青文字盤の現在水準は、先に述べたように、2019年9月以降の下落を考慮すると、そこまで回復していないといえる状況です。

とはいうものの、実は2019年8月より前の水準を見ると、現在相場はそれなりに回復したともいえます。

これまで記事で確認した過去最高値は、2019年7月の858万円ですが、同年5月水準は708万円だったのです。

つまり、5711/1A-010は、2019年9月以降ずっと下落したものの、その価格帯は2020年4月、6月を除くと、基本的に2019年5月水準以上であるのです。

ですから、5711/1A-010の現在相場は、2019年9月以降を見ると「ずっと値下がり」となっている一方、その多くの期間において、2019年5月水準を上回っているわけです。

そのようなことから、5711/1A青文字盤は「高いのか安いのか」が分かりづらい状況だといえます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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