このような値動きは、8月頃から6桁世代、5桁世代に起こりつつある現象ですが、このデイトナ116500LNのように、「以前から大人気」というモデルではあまり例がありませんでした。
これまで2019年上半期以上となっていたモデルの多くは、「大人気」というほどではなかった一方、デイトナ116500LN、GMTマスター2 116710BLNRなどは2019年上半期以上となっていなかったのです。
そのため、そういった動きから、2020年は「トレンドの変化」の節目なのかと思われたわけですが、ここにきてデイトナが値上がりするということが起こったのは興味深い現象だといえます。
とはいうものの、デイトナという存在は「トレンドの変化」に関係なく、この20年以上にわたって「ずっと人気」という状態。
20年前では、不人気だったGMTマスター2、反対に人気だったエクスプローラーなどとは性質が異なるといえるわけです。
そのため、現行のSSデイトナが2019年上半期以上となったのは、何ら不思議ではないともいえるわけで、他のモデルに若干の遅れをとって値動きしただけともいえるでしょう。
ただし、そんなデイトナにも気になる点が1つあります。
それは、黒文字盤が値動きした一方で、白文字盤が値動きしていないという点です。
黒文字盤は2020年9月水準と比べて約6万円高となっている一方、白文字盤は2020年8月水準とほとんど変わっていません。むしろ、白文字盤の現在ボトム価格は、2020年8月水準よりも1万円安いといったところであるわけです。
そういったことから、「SSデイトナの人気文字盤」というトレンドも、再び変化する可能性はゼロではないといえるでしょう。
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