以前にもお伝えしたように、2016年と2019年では、多くの腕時計の相場が違うわけで、値上がりした結果、2016年水準を見ると「驚くほど安い」という感覚になるモデルが珍しくありません。
この5110Pは、2016年6月まではそれなりに動いていたわけで、2016年時点において、それ以前の水準を見ると「安い」と感じられました。ですから、「2019年の段階でも、2016年水準が安かった」と感じても不思議でない存在だといえます。
それが、5110Pは、2016年水準と2019年水準が全く変わっていなかったわけですから、それまでのキャラクター性を考慮すると「かなり意外な相場」だったといえます。
実際、2016年の段階ではノーチラス5711/1Aよりも遥かに高かったわけですが、値動きしなかった結果、5711/1Aよりも“安い”のはもちろん、3800/1Aよりも安いという価格序列になってしまったわけです。
なお、今回5110Pは、やっと2016年水準を超えたという様子ですが、現在水準は価格序列的には、ノーチラス3800/1Aと同等といったところです。
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