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勢いが続いている、デイトナ116520黒文字盤

なお、白文字盤の現在ボトム価格は、黒文字盤よりも高い水準となっています。

2016年以降、116520のボトム価格は、白文字盤のこともあれば、黒文字盤のこともあるという状態。

2016年より前の時代においては、「常に白文字盤が安い」という傾向だったわけですが、116500LNデビュー後は、116520でも「白文字盤のほうが高い」というケースが見られるようになりました。

特にそういった変化を感じられたのが、2016年3月頃。その頃「白文字盤のほうが黒文字盤よりも高い」ということに驚きましたが、それ以降「常に白文字盤のほうが高い」というわけではなかったのです。

通常、「文字盤の価格序列はなかなか変わらない」という傾向があり、実際116520も長きに渡って黒文字盤のほうが高かったわけです。

また、116500LNの例をもってしても、2016年のデビュー以降「白文字盤のほうが高い」という状態がずっと続いているわけです。

しかし、2016年以降の116520については「時期によって“高い方”の文字盤が変わる」という状態があるのです。

実際、116520の現在ボトム価格にあるのは黒文字盤であるわけで、その水準は先のように約239万円。それに対して白文字盤水準は245万円です。

また、ボトム価格近辺の個体数を見ても、白文字盤よりも黒文字盤のほうが目立つ傾向が現在あるといえます。

現在、116520が目立って値動きしている状況ですが、このような場合において、「白文字盤のほうが高くなる」という現象が起こるのは興味深いことだと思います。

実際、116500LNデビュー前の時代において、116520の白文字盤が黒文字盤よりも高くなるという現象はなかったわけですから、「白文字盤のほうが高い」という状況は116500LNなくして起こりえません。

そういった意味では、現在の116520の値動きは、生産終了が発覚した際に起こるはずだった値動きが、5年というブランクを経て起こったのではないかとすら、思ってしまいます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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