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1ヶ月で約84万円もの下落、デイトナ116500LN白文字盤

そして、次の可能性が「116500LNが生産終了にならなかった」という点です。

116500LNは今年の新作発表で生産終了になるのではないかという噂が流れたためか、4月にかけて目立って上昇するという傾向がありました。

しかし、4月の新作発表時に「生産終了とはならなかった」わけで、それが原因で下落したという可能性があるわけです。

とはいっても、116500LNと同じ時期において、目立った上昇となっていた16520116520については、116500LN白文字盤のような値動きとはなっていません。また、同じ116500LNの黒文字盤についても、この白文字盤のような下落とはなっていないわけです。

ちなみに、新作発表は4月7日でしたが、その日から近い時期、116500LN白文字盤は、特に目立った下落といった状況は見られませんでした。

ですから、「生産終了とならなかった」ということが今回の白文字盤の値動きに影響したとは、そこまで強く感じられない側面があるのです。

ただ、気になるのは、116500LN黒文字盤の様子です。

黒文字盤は冒頭でもお伝えしたように「値動きが停滞した」と見ることができますが、その価格帯は4月でも5月でも320万円台です。

それに対して、白文字盤は4月の段階で440万円台。それでは黒文字盤と白文字盤との相場差が100万円以上もあるということになってしまいます。

そういった意味では、現在の360万円台という白文字盤の水準は、黒文字盤の320万円台に対して妥当と感じられます。

ですから、今回の白文字盤の値動きは、116500LNの値動きが停滞した結果、黒文字盤よりも先走って高くなった白文字盤が、黒文字盤に沿うように補正された」といえるのではないでしょうか。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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