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ロレックスGMTマスター16750フチあり、割高と思えた過去価格より更に値上がり状態

この16750は、1675の後継モデルとして80年代に製造されたモデル。

サブマリーナやGMTマスター2の80年代ヴィンテージとは違い、見た目が4桁リファレンスに近いモデルです。

そのため、5桁リファレンス時代のGMTマスター16700とは明らかに見た目が違うため、“アンティークモデル”として認識されやすい傾向があります。

この16750にもサブマリーナのように“フチなし”と“フチあり”仕様が混在するのですが、相場はフチなしのほうが高い状況。

ただし、この時計、上記の通りどことなく4桁リファレンスに近い見た目のため、フチあり仕様でもヴィンテージな印象となるのが面白いところです。

サブマリーナとは異なり、4桁リファレンスに近い見た目、というのはこれが現役だった当時、最新型GMTマスターとして「GMTマスター2」という存在があったからでしょう。

「GMTマスター2」のほうはアンティークに分類される通所ファットレディ16760と5桁リファレンス時代の16710の見た目はそっくり。

それに対して、この16750は1つグレードが下という扱いだったのか、旧型を踏襲したデザインです。

それが今となっては、逆にアンティークぽさが際立って、良い効果となっています。

相場のほうは2009年と比べて、25万円の値上がり

2009年当時でも、それ以前と比べたらだいぶ高かったこの時計。なので、2009年時点でこれが欲しいと思っても「割高」という印象だったのは間違いないでしょう。

しかし、その時「割高」と感じても、そこから更に25万円も値上がりしてくれたわけですから、「割高でも買ってよかった」腕時計なのです。

今、割高と感じる腕時計があっても、将来的にもっと値上がりする可能性があるということは、覚えておきたい事実です。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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