腕時計投資新聞

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パワーリザーブは長寿モデル、パネライルミノールマリーナPAM00090

(この間まで458000のがあったけど売れた)

2015年10月は60万円程度という水準だったパワーリザーブ

かつてはGMTと同じような価格だったことから、一見するとパワーリザーブだけ飛び抜けて高いようにも思えます。

けれども、2015年においてGMTも50万円以上していましたから、両者の価格差を考慮すると、パワーリザーブが約53万円GMTが約47万円という現在の相場はどちらも自然。

実際、2015年におけるルミノールベースの相場は46万円程度という水準でしたから、この時計がそれより10万円ちょっと高いというのは当然といえば当然だったのです。

しかし、このパワーリザーブ60万円というのはかつての価格を考慮すると「非常に高い」という印象になるのも確か。

2016年に入ると、パネライ全体が少し安くなったためこのパワーリザーブも50万円台後半から50万円台前半まで下落。

この値動きは、かつてのヨットマスターロレジウム16622と似ていますが、ロレジウムとPAM00090を比べると、PAM00090“ちょっと高く”感じます。

しかし、この時計に関して考慮すべき点が1つあります。

それは、この時計がまだ現行であるという点。

最近のパネライは2000年代前半の面影をより一層感じさせなくなりつつあります。

そのため、生産終了になった際は、「良き時代」の名作として、注目されるかもしれません。

デビューしたのが2001年のため、2002年のパネライブームから今にかけてずっとこの時計に対して「レア」という印象はありませんが、生産終了となるとその認識は変わる可能性があるのです。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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