そのため、この時計が2012年と比較して20万円以上高くなったというのは、かなり理解できる現象です。
ただしこのマスターレヴェイユには分かりづらい要素があり、それはこれと似たメモボックスという存在があるという点。
このマスターレヴェイユは90年代から2005年頃まで生産されたモデルですが、同時期にはメモボックスも売られています。
その頃において、“レヴェイユはデイトあり、メモボックスはデイト無し”という棲み分けがあったのですが、一旦生産終了された後、デイト表示ありのメモボックスのみ復活しています。
そのため、現行モデルだけ見ると、レヴェイユというモデルがどのような位置づけなのか分かりづらく、見つけてもらいづらい傾向。しかし、それでもきちんと値上がりしたのは凄いといえるでしょう。
二つある竜頭のうち、上がアラーム設定用となっており、アラームのためにネジを巻く仕掛けは他社のムーブメントと同様。
ただこのレヴェイユは、アラーム用の針が動くのではなく、中央部分の文字盤が動くという仕掛けとなっており、よりプチコン的な印象があるモデルとなっています。
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