腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
2015年8月16日更新

変わり種の代名詞、アランシルベスタイン(レヴェイユGMT)

この頃よく時計雑誌には、口ひげが特徴的なアランシルベスタイン氏とともにこの時計がよく紹介されていました。

アランシルベスタイン、どう考えてもこの時計は2本以上高級腕時計を持っている人でないと買わないでしょう。

「人生の節目に高級腕時計を」と思っている人が初めての高級腕時計としてこの時計を買っていたら、間違いなく変態(いい意味で)です。

この時計、バーゼルに出品した時に食いついたのは日本のバイヤーだけで、その他国のバイヤーたちは興味を示さなかったようです。

そんなアランシルベスタイン、腕時計相場が全体的に安い時期でも20万円で取引されています

このように買う人を選ぶ見た目かつ、中身がETAですから、10万円以下になってもおかしくないと思っていました。

けれども意外に高い値段で取引されているのです。しかも2011年から2015年にかけて約10万円の値上がり状態。

ちなみに2011年の20万円というと、ちょっと足すだけでロレックスエクスプローラが買える額です。

フランクミュラーですら2011年から2015年にかけて値下がり状態の中、10万円という規模の値上がりをしているアランシルベスタインはかなり立派。

通常、多くのユーザーを獲得するために個性的なデザインは避けて無難なデザインにした結果没個性となって埋もれる時計が多い中、コレほどまでに個性を主張しているアランシルベスタイン

そして、これほどまで尖っているからこそ値上がりしたのでしょう。

ということで値上がりしたアランシルベスタイン個性を主張することの“良さ”を教えてくれる1本です。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -