プレミア価格の頃はPAM00002というリファレンスでしたが、2002年に裏スケ化されPAM00112となりました。
で、それから14年経った今でも現行モデルのPAM00112。
今となってはパネライの中で一番安い位置づけですが、これは本来の定価が表す序列なので、正常に戻ったといっても良いでしょう。
しかし、そんなルミノールベースも今年の春頃までは45万円前後という、プレミア価格時並の相場でしたが、ここのところ40万円を切る相場まで戻りつつあるようです。
しかし、3年ちょっと前ぐらいまでは安い時は25万円以下でも普通だったルミノールベース。
40万円を切ったと言っても依然として高い状況というのは変わりありません。
このルミノールベース、結構分かりやすい値動きをする時計でありその相場変遷は以下のようになります。
- 2002年頃=高い(プレミア価格)
- 2003年頃=安い(25万円ぐらいが最安)
- 2007年頃=高い(30万円台後半)
- 2010年頃=安い(25万円以下に)
- 2015年頃=高い(45万円前後)
という感じです。
ただ、現在30万円台後半で売られているルミノールベースはいずれも付属品が無い個体。
通常、腕時計の付属品ってあんまり価格に影響を及ぼさないのですが、パネライの手巻きモデルはラバーベルトと革ベルトを自身で付け替え可能っていう利点があるため、付属品はあって欲しいのです。
この付け替え可能なベルトと、かなり高級感のある箱がオーナー心をくすぐり、他の時計より中古時の付属品が揃っている印象だったパネライ。
しかし、近年は本体のみってのが増えてきた模様です。
なんかこれ、10万円台の時計の程度悪い現象と似ているような気がします。
かつては10万円台の腕時計でも全体的に程度が良かったのが、近年は10万円台になると程度が悪いのと良いのが半々程度に混ざっている状況。
こういう現象が起きているってことは、前よりも高級腕時計のユーザーが増えたことが影響しているかもしれません。
ユーザーが増えるのは市場が活性化するので非常に良いことですが、もうちょっと大切にしてくれれば良いなと思います。
ということで、30万円台後半で売られているルミノールベース。値下がり傾向なのは間違いないですが、ラバーベルトと革ベルト両方楽しみたいって場合は、まだまだ45万円前後の支払額を覚悟しないといけないのかもしれません。
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