これがもしも1万円程度で売られている時計ならば左右に竜頭がついているという仕様。
見かけ上は1つの腕時計に見えますが、実際はレディースサイズのクオーツムーブメントをケースの中に入れただけという、あまり魅力的でない仕掛け。
よって、高級腕時計の世界では複数のムーブメントを使って異なる機能を実現させるというのは好まれていません。というか、どのような場合でも1つのムーブメントにおいて複数機能を実現させるのが良いという文化があります。(カルティエに例外はありますが)
そんなことから2つのムーブメントが採用されているかにも見えるこのルイヴィトンQ2371のデザインは本来高級腕時計としては好まれない形状。
しかしこれ、ブルガリアルミニウムやカルティエヴァンテアンのような“プレミアムカジュアル”という見方ならかなり「アリ」といったとこ。
そんなわけか、2012年と比較して若干の値上がり。
これ、2012年と比較して10万円以上の値下がりとなったQ1111となにが違うかというと、2012年における相場の水準です。
Q1111がエクスプローラと同じ価格帯だったのに対して、こちらは約11万円。
つまり、当時からカジュアルプレミアムによく見られる価格帯だったのです。
よって、この価格だと多くの人が「アリ」と思うのでしょう。
2012年と比べて若干の値上がりという相場は、安定しているともいえるでしょう。
この時計、あえて「はずした」カジュアル腕時計として、1本もっていたらなんか楽しそう。
しかも防水も100mとかなり実用的。
遊び時計として重宝しそうな1本だと思います。
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