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トランプ大統領の誕生で腕時計も値上がり?GMTマスター2 116710LN

しかも、その頃安くなっていたのはロレックスだけではありませんでした。

特にパネライの40mmブレスレットモデルは、2015年8月頃まで40万円台後半という相場だったのに、2016年8月頃には30万円台で売られることが多かったのです。

これらモデルが安かった時期は2016年8月から12月にかけてであり、年末年始を境にどれも5万円以上値上がりしたという印象です。

なぜその頃安くなったのか、と考えられる原因としては、

  • 時期的な問題(冬にかけてステンレスブレスレットの需要減)
  • 為替(円高傾向)

などがあります。

今回、特に気になったのは為替の動きのほうで、11月まで102円だったのがそれ以降は115円ぐらいの円安傾向になっているのです。

11月の円安傾向のきっかけといえば大統領選でしょう。

つまり、トランプ大統領のおかげで腕時計も値上がりしたと考えられます。

今回、腕時計が値上がりし始めたのは円安傾向になった1ヶ月後ですが、遅れて値上がりするというのはいつものことです。

しかし、中古相場は為替の影響をこれほど愚直に受けることも少ないため、珍しい事例だと思います。

最近、腕時計相場が全体的に高いという印象がありますが、よく注意すると実は値段が安い時期も存在するのです。

その頃、当サイトでもでは214270116520PAM00050PAM00051をお買い得として紹介しました。

その「お買い得」がいかに「お買い得」だったかが、今回の事例で学ぶことができたと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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