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新しさという価値、ロレックス『デイトジャスト2』116300

デイトジャスト2が通常のデイトジャストと違うのは、41mmのケースを採用しているというだけでなく、新しいムーブメントを搭載しているという点。

キャリバー3136はミルガウスなどにも採用されるブルーパラクロムヒゲゼンマイを搭載し2009年に出た新しいムーブメント。

通常のデイトジャストに搭載されている3135は1980年代から生産される長寿ムーブメントですが、3136はデイトジャスト2と同じく2009年に登場したのです。

4桁リファレンス時代から5桁、そして現在の6桁とモデルチェンジされてきましたが、ムーブメントの世代交代はそれより少し長く、5桁リファレンス時代のムーブメントを使う6桁のモデルも多いのです。

それに対して、新しいムーブメントを搭載するデイトジャスト2は、通常のデイトジャストより付加価値が高いとも思えます。

しかし、それは日常的に使っているオーナーでも違いがわかりづらく所有満足感を満たすものとはならないかもしれません。

同じく6桁リファレンスの116200との価格差は約9万円

36mmのほうがデイトジャストとして、“デザイン面と機能面が良い”という評価もあるため、“新しいムーブメント”“41mm”というサイズが約9万円の付加価値に見合うかは評価が分かれるところでしょう。

とはいえ、36mmの116200が登場したのはもう10年以上前なので、それよりだいぶ新しいという付加価値がこのデイトジャスト2、116300の良さを捉える上でもっとも分かりやすいでしょう。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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