ジャガールクルトのレベルソには様々な種類が存在しますが、特に最近人気なモデルといえばレベルソデュオです。
レベルソデュオは、文字盤部分をくるっと反転させた先に、異なる時刻を表示できるGMT機能が備わっているモデルで、レベルソ独自の文字盤が回転する仕掛けを最大限に満喫できるモデルともいえるでしょう。
そんなレベルソデュオの中で、最も値上がり傾向なのはピンクゴールドのモデルで、現在100万円近くする状況です。
ピンクゴールドのレベルソデュオは、定価が200万円近いという高級モデルですが、その中古相場は長ら60万円台後半という状況でした。
それが数年前から値上がり状態となり、今では90万円台という水準に到達しています。
しかし、かつて60万円台で売られていたモデルは、スモールセコンド部分が四角いデザインの270.2.54です。
270.2.54は90年代から2000年代前半までに現行だった世代。
そしてその新型モデルである272.2.51は、スモールセコンドに丸いデザインが採用されています。
272.2.51はデビューした時期が既に腕時計ブーム後だったためか、60万円台で売られたことが無い存在。
中古での流通も272.1.54より少ないため、より高い相場という存在です。
現在でも270.2.54が90万円台で手に入るのに対し、272.2.51は107万円以上という水準です。
本記事で参考とした中古腕時計
|
|
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年夏頃の安値(タイムトンネル) | 2017年10月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ジャガールクルト
レベルソデュオ 272.2.51 |
未使用 | 7 | ¥898,000 | ¥1,077,840 | 179,840 | 120.03% |
272.2.51はかつての未使用価格より15万円以上も中古価格が上昇しているため、立派な値上がり傾向の時計といえるでしょう。ただ、旧モデルである270.2.54は中古が60万円台後半から90万円台中盤まで上昇しているため、より値上がりしたのは270.2.54かもしれません。
なお、新型の272.2.51から変わった変化は文字盤デザインだけにとどまらず、第二時刻の時針の調整が竜頭上のボタンとなり工具を使わなくても操作できるように変化しています。
270.2.54は見た目優先のためか、付属のピンやボールペンの先でないと調整不可能だったため、新型のほうが実用性が向上。
通常のGMT時計とは異なり、ケースを反転させたら第二時刻が現れるというのはとれも魅力的。それでいて、ボタンを押せば瞬時に時針を調整できるというのは、実用面でも便利。そのため、“使える腕時計”として所有満足感がありそうだと感じます。