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ムーンウォッチのライバル的存在、チュードルクロノタイム79280黒文字盤

ただしクロノタイムの場合、無数に種類が存在し、リファレンスでも見分け不可能というややこしい点が存在。

“高くなる要素”“安くなる要素”は以前にもお伝えしましたが、改めて確認すると、

高くなる要素

  • ロレックスと共通のパーツ
  • 3連ブレスレット
  • バーインデックス
  • 黒、銀、白などの文字盤色
  • 安くなる要素

  • タイガー
  • 5連ブレスレット
  • アラビア数字
  • 黄、赤、緑など鮮やかな文字盤色
  • となります。

    そして安くなる要素が多いものがこの数年ほど20万円台前半という相場で、それは今でも変わりありません。

    さらにこの記事の個体は安くなる要素が多い一方、黒文字盤という高くなる要素があります。

    近年黒文字盤で20万円台前半という個体はそこまで多く見ないため、なかなかお得感を感じる1本です。

    ちなみに、スピードマスター3570.50はレマニアベースのムーブメントですが、クロノタイムはETA7750ベース。

    オメガの場合7750を搭載するモデルは3570.50の1つ下のグレードとなるため、ムーブメント的にはスピードマスターデイトのライバルという見方もできます。

    しかし、キャラクターや2016年までの相場を考慮するとクロノタイムは3570.50と比較するのが適当だといえるでしょう。

    ちなみに、クロノタイムの場合ある程度の人気要素を備える場合、以前から30万円近い相場でした。

    よってクロノタイムの場合、全体的に20万円台前半というわけではなく、仕様によっては20万円台前半で買うことができるというのが、3570.50との大きな違いなのです。

    とはいえこの黒文字盤の場合、2012年の相場が17.8万円であるようにかつては3570.50より高いぐらいの時計。そのため、やはりクロノタイムはスピードマスターと比べて現在お得感が強いといえるでしょう。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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