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青文字盤が半年で約8万円高くなっている、ヨットマスター116622

ヨットマスターというと、現在なにかと人気モデルと感じさせる要素が薄い印象です。

例えば、現在人気のある要素としては、セラミックベゼル意外性のある色という要素がありますが、ロレジウムはプラチナベゼル。また、見た目も先のように5桁リファレンス時代と大きく変わりません。

そして、青文字盤という存在は「色要素」でありますが、腕時計の文字盤としてはオーソドックスなもの。つまり、116610LVの緑文字盤やシードゥエラーのDブルーなどとは別という扱いです。

かつてはヨットマスターというキャラクターは最も豪華なスポーツロレックスだったのが、今となっては金無垢ブレスレットモデルが存在せず、コンビモデルがラインナップの中心となっています。そのため、ヨットマスターというモデルに対して強いキャラクター性を現在感じづらい状況です。

このようにヨットマスターには、特に目立って強い要素がありません。それにもかかわらず値上がりしているのです。

値上がりの理由として考えられるのは、他の現行モデルと比較したときに割安だという点があります。

ロレジウムはプラチナベゼルモデルだけあって、ステンレスより高級な存在です。

しかし、中古相場は116610LV116710BLNRと離れており、他のステンレスモデルと比較しても割安という印象でした。

ですから、他のモデルに遜色ない程度に値上がりしても不思議ではありません。

とはいえ、半年で8万円程度の値上がりというのは、116710LNなどより上の水準です。

また、16622も最近値上がり状態でその相場は十数年ぶりに70万円台という水準になっています。

ロレジウムの値動きに対して感じることができるのは、最近ロレジウムという存在に人気が高まっているのではないかということ。

ダークロジウム文字盤の登場やプラチナ文字盤の廃止など、なにかとロレジウムにはニュース性があるため、注目されているのかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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