2016年夏過ぎは数多くの腕時計が値下がりし、特にロレックスはその影響を受けていました。
その年デビューしたモデルがお店に並び始めるのは8月頃であるため、2016年デビュー組は丁度安くなったタイミングで最初の実勢価格が分かるという状況だったのです。
ただし、デビュー後の価格は高くなる傾向もあるため、その新品実勢価格の『初値』が高いのか安いのかを見極めるのは困難です。
それまでの常識であればデビュー直後の価格が最も高い傾向があるため、その時期に欲しいという方は「高くても良いから早く手に入れたい」という前提で買われている可能性があります。
しかし今回のパターンでは、そのような覚悟をして買ったとしても、実は「さらに値上がりする」という良い結果となったのです。
「デビュー直後の新品実勢価格より、2年近く経った時期の中古相場が高い」という現象は今までの常識では考えられない凄いことです。
けれどもその凄いことが、この“チョコレート文字盤+RGコンビ”というややマニアックなヨットマスターにも当てはまるのです。
2016年夏すぎは安い時期だったとはいえ、当然時計自体の実力がなければこのような現象は起こらない可能性もあります。
そういう意味では、ヨットマスター116621はデイトナ並みに底力のある時計だともいえるかもしれません。
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