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初代ノーチラスの評価、パテックフィリップノーチラス3700

初代ノーチラスの魅力は、

  • 初代のオリジナリティ
  • 希少性
  • というだけにとどまらず、

  • 2針
  • 2ピース構造のジャンボ青文字盤
  • という点があります。

    ノーチラスの「耳」部分は、2ピース構造を実現するためのものですが、3ピース構造となった5711以降はデザイン遺産という存在。

    そして、デザイン性を高めるためなのか、2ピース構造がフラットなのに対し、3ピース構造はややカーブしています。

    フラットな耳は、2ピース構造時代の特徴であり、この要素を備えるジャンボサイズは、この初代モデルと90年代後半に登場したパワリザモデルの3710/1A、2005年のみ生産された3712/1Aしかありません。

    ですから、初代ノーチラスは、とてもレア感が詰まっている存在であり、魅力的なモデルです。

    現在でも十分高い水準だと評価することもできますが、デイトナポールニューマンにはまだ負けています。

    よって、この個性の塊のような初代ノーチラスは、希少性やノーチラス人気によって、今後どのようなことになるのか興味深いといえます。

    ちなみに、この記事の個体は文字盤が腐食していますが、パテックフィリップにて交換することが可能です。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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