腕時計投資新聞

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2016年4月3日更新

ロイヤルオークのクオーツは買ってよいモノなのか??

さて、結果はこの通り。

50万円単位で値上がりしたアクアノート(クオーツ)と比べると「価格変動が無い」と言って良いでしょう。

さらにロイヤルオークノーチラスアクアノートと違うのはモデルが多すぎて全部を把握しきれないこと。

クオーツモデルも3針や2針のモデルが有り、大きさも様々。

アクアノートのクオーツ(メンズサイズ)といえば、5064Aの1つのみですが、ロイヤルオークには数種類もあるのです。

モデルが数種類あるということは需要を分散させてしまい、高値が付きづらい。

さらに、ロイヤルオーク自体、

  • クオーツ=安い
  • 自動巻=高い
  • という感じ。

    つまり、同じ「ロイヤルオーク」というモデルでも高いものと安いものの乖離があるのです。

    しかも

  • 無数のラインナップ
  • ということからどれが高いのかも複雑。

    オーバーシーズは登場したのが90年代後半と比較的新しく、ラインナップも整理整頓されているので分かりやすく、クロノグラフを除けば高いものと安いものの乖離は激しくありません。

    ロイヤルオークのクオーツは、見た目が自動巻に近いのにもかかわらず、クオーツであるためにかなり安値という存在です。しかも2針のため、見た目においてクオーツかどうか判別しづらく、構造的にも普段使いに便利という良い時計です。

    要素を考慮すると良い時計に見えるのですが、相場はどの時代も20万台半ばとなっています。

    ノーチラスアクアノートのクオーツが値上がりしている一方、同じ三雲スポーツでもロイヤルオークのクオーツは事情が異なるのです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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