かつて、アクアノートの人気モデルといえばブレスレットタイプでしたが、そのようなポジションが、今はトラベルタイムに変化したと感じます。
ラバーベルトという要素は、パテックフィリップの中ではアクアノートのみとなっているため、ブレスレットを選ぶならノーチラス、ラバーベルトならアクアノートという需要の棲み分けができているのかもしれません。
アクアノートのラバーベルトは、とてもつけ心地が良く、日常使いにとても良いと感じますが、3針だと物足りないと感じる人もいる様子です。
ジェラルドジェンタがデザインしたノーチラスの場合、シンプルな文字盤の評判が高いといえますが、アクアノートの場合はこのトラベルタイムのように煩瑣な文字盤の親和性が高いのかもしれません。
両方持っていた筆者としては、現行モデルというくくりで選択する場合、ノーチラスの5711/1Aとアクアノートの5164Aの2本が欲しいという思考になるのは、よく理解できます。
ノーチラスの場合、コンプリケーションより3針のほうが人気がある傾向があり、一時はコンプリケーションより3針のほうが高くなったこともあるぐらい、3針の人気が高いといえます。
その一方で、アクアノートの場合は、3針ブレスレットの5167/1Aに対し、このトラベルタイムは100万円以上高い水準となっているのです。
この数ヶ月、ノーチラスのコンプリケーションは、3針よりも値動きしている傾向ですが、それでも100万円の差はありません。(5711/1A青と5712/1A、5726/1Aなどの比較において)
ですから、『アクアノート×コンプリケーション』という組み合わせは、ノーチラスより人気だといえます。
ブレスレット同士の比較だと、ノーチラスとずいぶん価格差がある印象のアクアノートですが、この5164Aに関しては、それほど価格帯が離れているという印象がなく、この数ヶ月に関しては差が狭まっている状況となっています。
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