このPAM00288という存在は、2010年9月において約49万円という水準でした。
2010年といえば、多くのパネライが安かった年で、ルミノールベースなどは20万円台前半という水準だった時代です。
それが、このPAM00288は2010年の水準も現在の水準もほぼ変わっていないのです。
ちなみに、今から2年前の2016年11月の水準は2010年9月と全く同じでした。
それから2年経った今、このPAM00288は3万円の上昇となっているわけですが、2010年9月から変化した額も同じく3万円であるのです。
現在、ラジオミールのクロノグラフという存在に対して、かつてほどの「高嶺の花」という印象はないでしょう。
その「高嶺の花」という印象を感じさせない原因こそ、この288番なのかもしれませんが、そうとはいえないとも感じます。
他のパネライの場合、この288番のように、カジュアル化されたモデルが出ると、それをきっかけとして、その他にも似たようなキャラクターのモデルが増える傾向があるといえます。
しかし、ラジオミールのクロノグラフに関しては、288番以降においても通常モデルの投入量は少ないのです。
ですから、ラジオミールのクロノグラフという存在は、どちらかといえばレアな傾向があるといえます。
かつて「高嶺の花」という印象だったラジオミールクロノグラフですが、288番という存在を他のパネライと同じような水準で購入可能であるというのは、実は穴場的な選択肢であると感じます。
もっとも、2010年からこのPAM00288は値動きしていないため、あまりレア感はないといえます。
それでも、ラジオミールのクロノグラフ自体が少ないことや、最高級だった時代の「高嶺の花」というキャラクター性を考慮すると、このPAM00288は魅力的だと感じます。
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