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2017年からほぼ変わらない、ルミノールベースPAM00000

このPAM00000という存在が、なぜそこまで評価されないのかというと、登場した時期が2004年ということが大きいかもしれません。

パネライの場合、評価ポイントとなるのは、古ければ古いほど良いという点で、戦中モデルが高いのはもちろん、リシュモングループ入りする以前の90年代モデルがとても高い水準となっています。

また、リシュモン以降のモデルでも、2003年頃までのモデルが評価される傾向があるように感じますが、筆者としてもそれは感覚的に理解できます。

2003年頃までのパネライは、マニア受けするようなモデルを多々造っていた一方で、2004年以降は、より一般受けしやすいモデルを投入する傾向があると感じます。

ですから、時計好きという目線で見た場合、2003年頃までのパネライは全体的に魅力的に見えます。実際、デットストックムーブメント搭載のラジオミールやエルプリ搭載ルミノールクロノなどマニアックなモデルは、ほぼこの時期に作られています。

ただ、マニア目線では、0番よりも2番や112番が魅力的と感じるものの、それらより安く、なおかつOPロゴなどの要素も備えている0番は、実はコスパ的な観点では悪くない選択肢だとも感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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