なぜこの5098Pはパテックフィリップが気合を入れたモデルであるにもかかわらず評価されないのでしょうか。
その理由こそ、トノー型のこの見た目にあるといえるかもしれません。
この見た目の時計といえば、あのブランドが連想されますが、あのブランドは2000年代においてとても強い人気があったといえます。
有名なトノー型モデルがインスパイアされたモデルこそ、このパテックフィリップのクロノメトロゴンドーロであり、パテックフィリップとしては本家の力を見せつけたかったのかもしれません。
クロノメトロゴンドーロという存在は、確かにオリジナルであるのですが、「2007年に出す」というきっかけとなったのは、他社に影響を受けたといえるかもしれないのです。
しかし、いくらパテックフィリップが本家でも、このトノー型というデザインは他社の印象が強く、パテックフィリップの気合が分かりづらいのでしょう。
そして、今となってはトノー型人気は2000年代と比較して落ち着いたといえる状況であるため、それと同様にこの5098Pも注目されていないのかもしれません。
今後どうなるかは分かりませんが、この5098Pという存在は、パテックフィリップがかなりな気合を入れた珍しいモデルであることに違いはなく、非常にレアという要素があることを覚えておく必要があるでしょう。
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