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3針に対する逆襲ともいえる値動き、ノーチラス5712/1A-001

実は5711/1Aが3針より安くなったのは、2018年が初めてではなく、2017年以降少なくとも2回確認できています。

一回目は、2017年3月のこと。当時は5711青文字盤が370万円台となっていた一方、この5712/1A360万円台だったのです。

その後、5711はさらに上昇しましたが、この5712も上昇。2018年5月時点では逆転現象でしたが、2018年6月時点では同水準、11月には3針より高い価格帯に回復しています。

そして、今となっては680万円台という水準に達しており、なんと3針よりも100万円程度高い価格帯となっているのです。

一時は、3針より安いという水準だった5712/1Aが、5711/1A青文字盤に対して100万円以上高い価格帯にまで上昇したのは、まさに逆襲というように感じます。

ちなみに、2011年の水準では、5711/1A青文字盤と5712/1Aの価格差は158万円となっており、今よりも大きな価格差となっていました。

今後、この5712の相場がどのような水準となるかはわかりませんが、3針が再度コンプリケーションより高くなるのか、それともコンプリケーションがこのまま3針との価格差を広げるのか、はたまたそのどちらでも無いのか、いずれにしても興味深いところだと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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