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生産終了の影響か?120万円台になった、GMTマスター2 116710LN

この116710LNの現在相場は、2018年3月以前と比較してずいぶん派手に値上がりした印象ですが、それでも、今のところBLNRのほうが十万円単位で高い様子です。

そのため、黒ベゼルが生産終了となった今においても、依然としてカラーベゼルのほうが人気という状況に変わりないといえるでしょう。

しかし、以前と比較してこの116710LNはずいぶん目立って評価されているといえ、まさに黒ベゼルへの評価が高まったとも感じます。

先のように、黒ベゼルは2007年まではGMTマスター2の中で最も人気でしたし、2000年頃においては、青赤よりも高い相場だったぐらいなのです。

青赤よりも不人気となったきっかけは、まさに2007年に登場した6桁世代のSSモデルが黒ベゼルのみだったから。つまり、青赤は生産終了となって注目度が高くなったのです。

これら過去の事例を思い起こすと、GMTマスターシリーズにおいて人気が出るのは、生産終了となった色だとも感じます。

多くの人がGMTマスターシリーズを評価するきっかけとなるのは、「ないものねだり」のような感覚があるのは、面白い現象だと思うと同時に、筆者としても黒ベゼルが欲しいという感覚になっています。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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