腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」

約2年前の16520と同水準、デイトナ16523白文字盤

16523には、黒、白、シャンパン、グレー文字盤が存在しますが、最近一番高いのが黒やシャンパンで、逆に最も安いのがグレーという傾向があります。

前回の記事では、シャンパン文字盤に焦点を当てたのですが、その記事の2019年3月時点でボトム価格だったのは、約129万円というグレー文字盤。

それが今となっては、グレー文字盤でも約140万円となっており、それが16523全体のボトム価格でもあります。

つまり、3月時点では16523120万円台後半で購入可能だったのに、4月現在では140万円台となっているのです。

16523という存在は、長らく値動きしないという印象がありましたが、2017年と比べてみると意外と値動きしている印象になると同時に、2019年4月の現在においては、なかなか目立って値動きしているとも感じます。

今年、2019年のバーゼルでは2016年、17年、18年のように大きな話題となる新作が登場しなかった反面、生産終了になるモデルが目立ちました。

その結果、バーゼル後に目立った値動きをするロレックスが数ある印象ですが、この16523の値動きはそういった影響を受けていないといえます。

今年のバーゼルを境に生産終了したモデルは、16523に親和性のあるモノがなく、逆に新作という観点でも16523に影響を与えそうなモノはありません。

ですから、このタイミングで16523が目立った評価となっている理由は特に思い当たらないのです。

16523140万円台という現在相場は、16520白文字盤の2016年12月の水準に近いですが、16523がやっと165202年前の過去価格と並んだというのは感慨深いともいえます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

1 2
- PR -