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派手な値動き、ロイヤルオーク15400ST.OO.1220ST.02

ロイヤルオークといえば、今年2019年に15500というモデルが登場したニュースがありますが、その15500こそ、この15400の後継モデルだといえます。

つまり、今年15400は生産終了となったわけで、そういった大きなニュースにより派手な値動きとなったと推測できます。

とはいえ、まだ生産終了状態とはなっていない2018年の段階から、派手な値動きをしていたため、現在の値動きに対して、それほど大きなインパクトを感じないかもしれません。

ちなみに、2016年10月時点では、約127万円という水準だったため、この15400は約2年半で100万円以上の値上がりとなったことになるのです。

ロイヤルオークという時計は、元祖雲上スポーツという存在ですが、ノーチラスなどと比較して、2018年より前まで値動きが地味という印象もありました。

その理由として大きいのは、モデルが無数に存在するという点。特に15400と15202の違いは、時計好きで、なおかつオーデマピゲに興味がないとわからないでしょう。

ただ、15202は最もオリジナルモデルに近いため、オーデマピゲを深く知ると魅力的だとわかります。

15400など近代的なモデルは、ジェンタデザインから離れた傾向があるため、好き嫌いが分かれるところだと思います。

そういった意味では、今年登場した新型の15500も同様だといえ、15500が好きな方、15400が好きな方、15202が好きな方というように、同じロイヤルオークでも好みが分かれるかと思います。

15500は、15400とケースサイズは同様である一方で、バーインデックスの長さの変更や「AUTOMATIC」表記の廃止などがありました。

ムーブメントが新しくなったため、デイトの位置が文字盤端に寄った点は、オリジナルロイヤルオークに近くなった一方、上記のようなオリジナルと離れたといえる要素も加わっています。

特にバーインデックスの短さは、14790時代を彷彿とさせ、ジェンタデザインとは異なる印象を与えています。

つまり、バーインデックスが長いモデルが好きな方としては、15500と15400を比較した場合、15400のほうが良いとなる可能性高く、そういった需要からこの15400は値上がり傾向なのかもしれません。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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