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1ヶ月で約16万円の値動き、デイトナ116509黒文字盤

116509黒文字盤といえば、これまでの印象ではあまり大きな値動きをする印象がなかった存在ですが、今や1ヶ月で約16万円という値上がりをする存在となっているのは驚きです。

2010年頃、116528に対して80万円以上も高い相場となっていた116509は、まさにデイトナのフラッグシップという印象でしたが、プラチナの116506が登場した2013年以降は、フラッグシップという印象はなく、キャラクターがぼやけてしまった印象です。

その結果、116509は、かつてのようなデイトナの上位価格帯という状態から、金無垢としては最も安い価格帯へと変化。値動きもあまりしない傾向がありました。

ですから、1ヶ月で10万円以上の値動きをするということは、かなりなインパクトとなるわけですが、ここで興味深いのは、再度YGより高くなったのかということだと思います。

現在、116528のボトム価格は288万円、その次に安い個体は約296万円という水準となっています。116528のボトム価格が他の個体の価格帯とやや離れているため、ここで「YGより再度高くなった」といったとしても、すぐに逆転される可能性があるかもしれません。

とはいえ、2番目に安い116528の個体を見ると、その水準は116509とほぼ同様。

そういった意味では、116509はYGと同じような水準に上昇したというように感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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