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2019年夏との比較で上昇、GMTマスター2緑文字盤116718LN

116718LN緑文字盤は、“YGのGMTマスター2”ということもあり以前から「ずいぶん高い価格帯に位置する」存在という印象があります。

また、同じYGでも5桁時代と比較するとその価格帯は中古でもかつての新品実勢価格でも高くなっており、なにかと「高い」という印象を感じる存在だと思います。

そういったことから、この116718LNはあまり値動きしなさそうとも感じてしまうところですが、実は以前からきちんと動く傾向があるのです。

116718LN緑文字盤は、2012年11月時点で158万円だったのですが、2016年10月では約253万円という水準になっています。

2012年⇒2016年という期間にはアベノミクスがあったため、多くのロレックスが値上がり。そのため、この116718LNの動きも特別凄いというわけではありません。

また、2017年12月には約272万円となっており、2016年10月からさらなる上昇となっています。

2017年といえば、アベノミクス以降において、多くのロレックスが目立って上昇した時期ですが、そういった時期における116718LNの上昇額は約18万円。これもまた、他のYGモデルと比較して特別目立った値動きではないといえます。

その1年後の2018年12月には約294万円となったのですが、この頃から116718LN緑文字盤の値動きは、優秀と感じられるようになってきました。

この時期まで116718LNは、1年ごとに20万円程度の上昇という傾向が続いていたため、優秀と感じられたわけです。

そして、大きな変化を感じられたのが2019年8月なのですが、この時、なんと324万円という水準になったのです。

それまで“1年ごとに20万円程度”といった値動きだったのに対し、このときは“1年経っていないのに30万円程度”の上昇という動きとなっていたわけです。

さらにそこから、5ヶ月後の今、この116718LN緑文字盤は46万円の上昇となっているのですが、これは、目立って凄い動きをするようになったといえるでしょう。

このように、過去の値動きを見ると116718LN緑文字盤の転機は2019年といえるわけですが、一度「凄い」状況となると、その後はさらなる拍車がかかったような動きとなることが、この116718LN緑文字盤の値動きから感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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