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依然値下がり傾向といえる、ノーチラス5711/1A-010

5711/1A-010といえば、2019年上半期にかなり目立った上昇となりましたが、どういった変化だったかというと以下のようになります。

  • 3月 648万円
  • 5月 708万円
  • 7月 858万円
  • 9月 782万円
  • 11月 743万円
  • 上半期に短い期間で数十万円単位の上昇となった反面、9月以降は値下がり。ピークは7月だったといえます。

    ちなみに、2019年3月以前に記事でお伝えしたのは、2018年5月の約580万円という水準でしたが、これは2018年5月から2019年3月まで特に目立った動きがなかったからです。

    ですから、5711/1A-010は2019年において『2017年以来の目立った動き』となったわけですが、9月以降は700万円台という水準で推移している様子です。

    値下がり傾向を見ると、2019年7月⇒9月が最も下落しており、それ以降値下がり幅が弱くなっている印象です。

    特に今回の値動きは“3ヶ月で15万円の下落”というように、これまでよりも下落幅が落ち着いているといえます。

    9月⇒11月⇒2月の様子から、徐々に下落幅が弱くなっていることが分かりますが、このような傾向が今後も続く場合、下落傾向に歯止めがかかるということもありえるでしょう。

    そうなるか否かは分かりませんが、今後5711/1A-010という現代における大人気モデルの一角がどのような相場となるのか興味深いと思います。

    ただ、その一方で現在水準は2019年5月水準より高いということもあります。

    7月の858万円という水準がピークだといえますが、実は9月以降の値下がり水準はいずれもピーク以前の水準、つまり、2019年5月や3月水準より高いわけです。

    ですから、5711/1A-010の今後はどうなるのか、予測しづらい側面があるともいえるのです。

    ●この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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